2020年も残りわずかですね。2020年は、2月下旬に気合いのいる登壇の予定があったので、そのための作業もゆっくりできればいいなと、1人で静岡に旅行に行ったことから始まりました。そのときに「内省旅行」なんてコンセプトを打ち立てて、旅行中は「できるだけ多くの体験をしよう」という発想になりがちなところを、自分を心地よくさせてくれるものに囲まれて、しっかりと自分に向き合うようにしようとしました。その結果、旅行中や旅行後にいくつかのエントリも生まれました。
今年は、1年を通じてそういう年だったように思います。
そんな1年の終わりとして、2020年のはじめに書いた「2020年の目標と使命」というエントリの答え合わせをしながら、他にも印象に残ることを加えつつ振り返りとしたいと思います。
1. 成功のさせ方が分からないものに対して向き合う
2019年は、今も気に入って使っている「踊る編集者」という自分のキャッチコピーが生まれた年でした。とにかくいろんなことに手を出していた姿が、周りの方々にとっても印象に残っているかもしれません。しかし、自分ができると確信が持てることをたくさんやるだけでは、安全圏にいるだけで何も成長がないと思ったので、こういう目標を立てたのでした。
1-1. アウトプットを高いステージへ
アウトプットについては、これまでとは違う方向性でやれてきたように思います。特筆すべきところだと、noteを毎日更新しました。明日でちょうど1年連続になります。
noteは、このはてなブログとは性質が異なるもので、noteはnoteというサービスであり、「連続投稿をしやすいプラットフォーム」という認識、品質にばらつきがあっても構わないというスタンスでやっています。
今年といえば新型コロナウイルス感染症拡大という、世界史に残る出来事の渦中にいることが大きいトピックでしたが、人に話し、行動しながら思考するタイプの私にとって、最初は戸惑いが大きいものでした。コロナ禍で人との交流が希薄になるなか、壁に向かってつぶやくような、自分の考えを言語化していくプロセスそのものが、自分の学びだったり癒やしだったりになったような気がします。
noteはやっぱりうまくできていて、今後、連載形式でまとまった文章を公開していくのにも使えそうだとは思うのですが、最近のnote社の動向が気になるのと、文章をエクスポートできないのがちょっとevilな感じもあり、来年からどうしようかなと迷っています(まだどうするかは決めていません)。
その他にも、写真を現像してみたり、4コマ漫画を定期的に公開してみたり、オンライン登壇もいくつか経験してすっかり慣れたり、手書きプレゼンもやってみたり、stand.fmを試したり、多様なアウトプットに挑戦できたかなと思います。
来年の目標は別途考えますが、3年以内の出版を目標に、コンテンツの質を上げていくことはやっていきたいと考えています。
1-2. 昨年を超える近藤佑子誕生祭を開催する
これについて、一時はもう本当に高揚感を覚えるくらいの完璧なイベントの構想がありました。素敵なゲストをブッキングして、自分が何をパフォーマンスしていくかもイメージを描いて、各方面に相談をして実際に動いていました。
しかし2月になり「これはもしかしたらイベントは難しいのかもしれないぞ?」と、私の完璧な計画に暗雲が立ち込めてきました。そして2~3月はオンライン開催の可能性も含めていろいろな方に相談に乗っていただいたのですが、結局、2020年の近藤佑子誕生祭は中止(延期?)となりました(誕生日前日の夜に、スナックハイエナとコラボしてスナックゆうこをオンラインで実施しましたが)。
ということで、この目標に対しては残念ながら達成できなかったのですが、この目標を早々に諦めるのではなく、むしろこの状況を逆手にとって、より世の中に面白さを提供する「痛快な解」があるのではないか。そう思って動いていたら、思いもよらぬ結果になりました。それがここに書いたこちらの話です。
オンラインやバーチャルで開催することの相談先に、今の彼がいたんですね。なので目標設定が思わぬ結果になったと言うわけです。
しかし、私は最高の近藤佑子誕生祭、最高のパーティーを開催することを諦めてはいません。来年なのか、いつになるのかわからないけれど、この中止はある意味フラグとして、きっと意味があると信じています。
2. 社交を充実させる
2020年の当初は、内省のほか社交をキーワードに挙げていました。社交については、一人の人とじっくり深くお話する機会を持とうというコンセプトでしたが、やっぱりこのご時世で交流できた人数は多くないものの、それを前提とするとそこそこはお話ができたんじゃないかなぁと思います。あと、この目標を立てていた背景には恋人がなかなかできないこともあったので、そういう意味では十分に充実していたように思います。この充実度は維持しつつ、少しずつ広く深い社交を追求していきたいですね。
3. 完璧な身体を目指す
この目標を書いた背景としては、2019年まで身体的に変えられることはやり尽くしてしまった感があり、あとは出ているお腹を引っ込めるとか、筋トレをして引き締まった体にするしかない、これをストイックにやっていこう、という思いがあったからなように思います。今年は基本的に在宅勤務になり、ジムも辞めてしまい、運動としてはフィットボクシングかVRフィットネスかって感じで運動量が明らかに減ってしまったのですが、体重は一応維持できています。しかし今思えば、自分の中でポジティブな変化をもたらす方法は、完璧な身体を目指す以外にもたくさんあったなと、今年やったことをふりかえって思いました。
一つは、ずっとやってみたかった、パーソナルカラー、骨格診断、顔タイプ診断を受けたことです。
以前は「いい大人だし上質なものを身につけたほうがいいのでは」と思いながらも、似合わないものに対してコストは掛けられないと、自分に似合うものを見つけたいという思いで受けたものでした。結果は、これまで好きで着ていたけど「ガチャガチャと子供っぽくて卒業したほうがいいのかな」と思っていたような服が、自分に似合っている(変に大人っぽい服を切ると変に老けて見える)ということがわかったのです。そしてこれまで「黒髪は自分のアイデンティティだ」と思っていたのが、実は髪色を明るくしたほうが似合うということもわかりました。
そこで思い切って全頭ブリーチをして、ピンクカラーを入れることにしました。
仕事もとりあえず大丈夫そうですし、気になる髪の痛みも、逆にケアをしっかりするようになって以前より見た目もキレイになったような気がします。なんとなくコロナ禍に入ってブリーチをする方が周りに増えたように思い、自分も影響を受けたというのもありうのですが、これも1年前には思ってもみなかった変化で、自分の殻を破れてきている証拠なのかなと思ったりしています。
さらに、身体や美容とは異なるのですが、マネーフォワードを使ってお金の管理をするようになり(これまでも登録はしていたのですが、ちゃんと記録するようにして)、貯金もしっかりできるようになったのが精神的な安定につながりました。
自分はこれまで、お金の管理が苦手で、家賃が安い家に住んでいるにも関わらず貯金が全然できなかったのですが、コロナ禍で活動がシンプルになり(いろいろやめたものも多いです……)、ちゃんとお金が残せるようになりました。コロナ前後で、そこまで倹約思考になったとも思えないので、以前は食費がめちゃくちゃかかっていたんじゃないかと思います……。
4. 仕事に関してやっていきたいこと
これは、仕事に関して視座が上がっているので、カンファレンス企画と比較して、相対的に課題の多いと感じているメディア編集者の仕事の方をなんとかしていきたいと思い、こういうことを書いたのでした。ここで書いている「情報環境のアーキテクト」というのは、一時期までは建築とソフトウェアの関連性を探ることでなにか自分なりの理論を導こうと思っていたのですが、今はそこまで掘り下げていません(ただ、別の文脈でここで考えたことは役に立っています)。
そんなことを考えていたら、2月末、「編集長を任せたい」というお話をいただきまして、6月からWebメディアの編集長として仕事をしています。そのあたりの経緯はここに書きました。
お仕事に関しては、自分の成長はたいへん著しかったものの、その成長に追いつかないほど自分の難や、仕事上の課題や、理想の状態とのギャップに苦しんだ1年でした。4~5月はリモートワークがはかどらないことに苦しんで、有料でコーチングを受けたり、ビジネス書や自己啓発書を読んだり。
ビジネス書を読んだり、人から聞いたり、自分の実感として、ビジネスに必要な共通の知見としてこの辺があるのではと思ったり。
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2020年9月15日
・自分が心から願う目標を持つ
・速いスピードで何かをやる
・習慣化
その後、勝間和代さんのブログや著書、YouTubeにも出会って大変影響を受けたりもしました。
この1年、共通して考えていたのは「来年の今頃には今と同じ悩みを抱えていたくない」ということでした。少しずつ目の前の課題を解決していくことで、未来ではもっと高次な課題で悩んでいたい。そう思っていたし、実際やってこれたようにも思います。
2020年はどうだったか?
私の2020年は、恋人ができたというチート級のステータスとだった……というのもあるのですが、概ね自分にとっては充実した年だったように思います。自分は行動的な方で、人と交流し、たくさんのつながりのなかから仕事を生み出すようなものなので、普通に考えるとしんどい状況なのですが、ある意味、恋人とは新型コロナがなければ付き合いはじめなかったであろうと思うと、「もしコロナがなければ」という仮定がゼロリセットされてしまうのです。このような「if」の世界線を振り切って、できることをやり続けたのが今につながっていると思います。
来年はどういう年にしていこうか、また年が明けたら目標を考えたいと思います。今年1年、ありがとうございました。