今年は大きな登壇の機会が多いため、年始に1人合宿するために静岡に1泊2日で行ってきた。
年始に登壇の準備したいのでどっかで1人合宿したいなあ。楽しくていろんなところに行きたくなりすぎる場所はNGで、関西も来年行く機会が多そうだからNG。内省と作業を兼ねられたらいいけど最悪内省だけでもいい。静岡とかかな…?
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2019年12月22日
出発前日に格安(3600円)のビジネスホテルをシュッと取って、鈍行で4時間弱。ずっとJRじゃなくて新宿〜小田原間を小田急に乗ったほうが安いなんて何らかのバグなんじゃないかと思うなど。往復の電車賃とホテル代は合計約9000円だ。
「無理をしない」「いろいろ行かない」「美食を追求しない」といったないないばかりを追求するつもりの旅行は、実際には静岡は想像以上にしみじみ楽しめたので、作業が捗ったといえばそうではないが、自分を疲れさせずふりかえる内省の環境としてはとてもよかった。
突然だが、私は旅行の計画を立てるのが得意だ。青森の八甲田山にある酸ヶ湯温泉を公共交通機関だけで行ったり、函館に陸路と海路だけで行ったりなど、行きたいところとそのルートを調べ、最適な行動計画を立てることが得意だ。旅行中も最高の体験をいかに最大化させるかを考えてきた。
しかしそんな旅行は大変疲れるのだ。今回は内省と捗りを最も求めるため、あまり行きたい場所がたくさんありすぎるような場所は避けたかった。そうして私は、ハンバーグの「さわやか」と、「サウナしきじ」の存在しか知らない静岡駅周辺に行くことにした。
行程
ざっくりした行程は以下の通り。
1日目
- さわやか新静岡セノバ店で発券
- 静岡浅間神社
- AOI Brewing
- さわやか実食
- ホテルチェックイン
- サウナしきじ
- GROW STOCK
2日目
- さわやか新静岡セノバ店で発券&実食
- 用宗みなと温泉&West Coast Brewing
- サウナしきじ
- AOI BREWING cafe
2日間とも、ざっくり「さわやか→自然→ビール→しきじ」を繰り返している。自然とは何を意味しているかというと、1日目は静岡浅間神社で緑に、2日目は用宗みなと温泉で海や富士山に触れて癒された体験だ。さらにビールは、静岡のクラフトビールであるところのAOI BrewingとWest Coast Brewingを大いに楽しんだ。
たくさんの場所にいきたくさんの経験をするのではなく、自分がご機嫌になる行動だけをして脳を完全にストレスフリーな状態にし、自分に向き合う時間を作る。そんな内省旅行をやってみたら想像以上によかった。
さわやか
静岡にきたらまず食べたかったさわやかのハンバーグ。1日目は11時に発券して200分待ち、2日目は10時に発券してオープン後すぐに案内された。
1日目の200分待ちの間、「まずは朝ごはん食べよう」と地元の名店に入らずに新静岡セノバのフードコートでうどんを食べた。こういうところが今回の旅の象徴的なところだろう。
実は1日目、正直なところみんなが話題にするほどおいしいと思えなかったのだが、2日目に「げんこつハンバーグとはこういうものだ」と思いながら食べたらとても美味しく思えた。
そんな自分の体験は以下にまとめた。
サウナしきじ
ここも静岡に来た際にはぜひ行きたいと思っていた場所だ。駅からは少し遠く、バスで行く必要がある。
さわやかが期待した割に「なんか違うな…」と思ったとしたら、しきじは正直、通好みだろうと思って期待していなかったのでいい意味で裏切られた。とてもよいのである。
詳細はこちらにまとめた。
ちなみに、あまりにいいサウナだと、入りすぎてしまぅてとても作業できるコンディションにならないことがよくあるのだが、しきじのサウナは5ターンしてもその後に文章の執筆(上記のしきじレビューではあるが)をすることができた。聡明なままでいられてすごい。
当初、2日目は熱海にでも行こうかと思っていたが、しきじにもう一度行くことにしたほど気に入った。
静岡のクラフトビール
初日、200分待ちのさわやかを待つ間、静岡浅間神社に行った。帰りに山道でクラフトビールが売られていたので、買って飲むことにした。
そこで静岡のクラフトビールのマップもいただいた。いくつかの店でクラフトビールをいただけるようだ。
https://beerpalette.jp/articles/shizuokacbmbeerpalette.jp
私はもともとビールはそこまで好きじゃなく(生中は飲めるが自分では缶ビールを買わない)クラフトビールは種類が多くて値段も高く、怖いと思っていたのだが、ヴァイツェン系など好みの味のものに出会えてからクラフトビールが好きになった。
静岡に来てから、SNSで静岡のおすすめの飲み屋なども紹介していただけるのだけど、どうも行く気が起きない。というのも今回は内省や捗りを重視したいので、自分が疲れない行動選択を取りたく、知らないお店に行くのはなかなかのストレスだということに気づいた。
一人で知らない飲み屋に入るのは相当嫌で、テイクアウトして飲み歩くのは相当楽しく感じる。
山道で買ったのはAOI BREWINIGのセッションペールエール。あとで知ったのだが、このビールを売ってた山道沿いでビールを醸造し、夜はレストランも開いているそうだ。
静岡駅にあるこの店なんでどことなく新宿ベルク風味でなぁ……。
West Coast Brewing&用宗みなと温泉
ビールのことをSNSに書いていると、West Coast Brewingというクラフトビールの存在を教えてくれた。立地は静岡駅から2駅の用宗駅より十数分あるいたところにある漁港だ。ちょっと遠いなと思いつつ、海の近くにあるということで、海を見て癒されたいと思い、向かうことにした。
ついたらこうだ。
見事な漁港と富士山である。
ここの施設レビューは以下のエントリに譲るが、温泉、サウナ、富士山、クラフトビールがアート施設みたいな洗練された空間で楽しめる最高の場所とだけ付しておこう。
内省と捗りは期待できるか?
さて、今回の静岡旅行では、自分が疲れないような行動選択を行うよう努めた。しかし、さわやかとしきじ以外何もイメージがなかったため、カフェやホテルで作業の時間がじっくり取れるかなと思っていたものの、ビールや自然など現地に行ってから知ったさまざまなチャームポイントによって想像以上に楽しんでしまった。
とはいえ、サウナにいる間や飲食をしてる間など、じっくり考えたり書き物をしたりできたと思う。
これまで紹介したものを含む以下のエントリは、静岡旅行中にアップしたものだ。
- 2010年代を振り返る - kondoyukoの踊るブログ
- Well-tuned microcosmos サウナしきじ|kondoyuko|note
- さわやかをふたさら|kondoyuko|note
- この体験はコンテンポラリーアート級 用宗みなと温泉|kondoyuko|note
アウトプットの重要性を感じて「毎日書く」という目標を掲げたり、やりたいこと100や、今年の目標を考え出したりと、内省という意味ではかなり自分に浸れたと思う。
静岡、何度も訪れたくなるようなしみじみとした魅力がある。自分と向き合いながら無理をしない旅をしたい人にはおすすめだ。