ピアスを開けた

週報が6週で止まってしまっている……が、これはブログに書いておかないと、と思うトピックがあったので久しぶりに投稿します。

お休みをいただいて、人生初のピアスを開けてきました。

もともと耳を飾る趣味があんまりなく、イヤリングも落としたり痛かったりするのが嫌で、あまりつけていなかった私。ピアスを開けるなんてとんでもないと思っていました。

全身麻酔下の手術など、もっと怖いことをしているはずなのに、必要性もないのに自分の身体に傷をつけるのはとりわけ怖かったのかもしれません。

「死にたい気持ちになったらまずピアスを開けよう」なんて考えていたものの、そんな気持ちになることなくこれまで来ました。

そんな私が今回ピアスを開けようと思った動機は、今後パフォーマンス活動をするために、ステージアクセサリーを耳の痛みや紛失を気にせず遠慮なくつけたい。その一択です。ダンスをやっているとアクセサリーにも気を配って輝きをまといたいと思いつつ、衣装に比べて頓着していませんでした。パフォーマンスを続けたいなら、ずっと「開けたほうがいいかな」と思い続け、「今年こそは」と決め、友人の「寒いうちに開けたほうがいいよ」という助言から実行に移すことにしました。

ピアスを開けたのは病院で、近所でできるところがないかと探していたところ、アフターケアまで含めてよさそうな皮膚科がありました。

予約制じゃないものの「対応できる医師がいるか電話で確認してほしい」と言われ、休暇を取る日にお医者さんの都合もよいと確認できたので、さっそくこの日に行こうと決めました。ずっと「ピアス 病院 痛くない」といったワードでTwitter検索をしていました。時間を予約しているわけではないので、朝イチに行くつもりがうだうだと出られず、その後の予定的に厳しくなったので、午後に改めて出発することに。

一度病院に来てしまえば、あとはなされるがまま。平日なのでそこまで待つこともなく、すぐに診察が始まりました。ピアスの種類が選べ、金属アレルギーが怖かったのでチタンを選択。看護師さんが私の耳の厚さを測り、どうやら厚いようなのでロングタイプを指定されました。穴を開ける位置のマーキングは自分でやってね、とのこと。てっきりお任せで開けてくれるかと思い「わ、どこが適切なのか全然調べてなかった!」と焦りながら、フィーリングで位置を書きました。あまり外側だとピアスがそっぽを向いちゃうかな……と思い、内寄りにしたものの、たぶんステージではジャラジャラしたピアスをつけると思うのであまり意味がないかもしれない……。

看護師さんによると、位置はばっちりのようなので、先生にピアスガンで開けてもらいました。消毒をして、挟んで、「行きまーす」の掛け声とともにちょっとした衝撃とそれなりの痛みが走りました。しっかりしたゴムで弾かれているような痛みに近いかもしれません。想像していたよりも痛かったのですが、体の端っこの部分だからか「取るに足りない痛みである」と認識しているような感じはありました。もしかして、しっかり冷やすと無痛に近い形で開けられるのかもしれませんが、もう片方も流れで終わってしまいました。それからジンジンした痛みが継続しながら、なんとなーく和らいでいっているところです。

純粋にステージアクセサリー目的のためだけに開けたピアスではありますが、何気なく鏡を見たときにキラリと光る石が嬉しく思えたり、帰り道にピアスを見て帰っちゃったりするので、少しは日常に変化ももたらされるかもしれません。サカナクション山口一郎氏の2023年のベストバイの記事でも、「歳を取ると輝きを吸収しちゃうから、アクセサリーで補完するんだ」という話があって、印象に残っており。自分を輝かせても悪くないかなと思えるようになったとしたら、それだけでも開けた甲斐があったなとも思います。