2021年2月に引っ越してから、自分の仕事部屋を整えようと試行錯誤してきました。
以前は、シェアハウスの四畳半ほどの自室に、ベッドや机、本棚や服の収納などをパズルのように詰め込んだ部屋でしたが、引越しで「新しい部屋にはいらないものを持って行きたくない!」と断捨離をした結果、以前よりもとても広くなったにも関わらず、物がなんにもない部屋になっています。
物が少なくなったのはいいのですが、問題は引っ越してもあまりパフォーマンスが上がった気がしないこと。狭くてごちゃごちゃした部屋からスッキリと広い部屋に移って、机も椅子も一新して、以前の部屋よりも新しいためハウスダストアレルギーも良くなって、いいことづくめなはずなのに、パフォーマンスは体感的に1.1倍くらいしか上がっていないような気がするのです。
仕事部屋の環境が落ち着くまで、長い道のりがありました。
引越し後、初期の状態
引っ越しを機に、机はFlexiSpotの昇降デスク、椅子はアーユル・チェアーを導入しました。本棚は旧居から使っていた無印のパルプボードボックスです。
昇降デスク
FlexiSpotの昇降デスクは、購入当時の新し目のモデルで一番人気だったE7。高さを記憶できるメモリ機能は必須だと考えてこのモデルにしましたが、ボタン一発で任意の高さになってくれるので、立ったり座ったりがしやすいと思います。
そして何よりメリットだったのは、シリーズの中で机の高さを比較的低くできるということ。オフィス用の机は高さ70cmが基本で、この机の高さに椅子を合わせようとすると、足が床につかなくなってしまいます。このFlexiSpot E7は60cm近くまで下げられるので、自分の体型に椅子を合わせることができるのが革新的でした。
とても重いデスクですが、キャスターを付けると動かしやすいのでおすすめです。机の裏に回るのも、掃除のときもラクラク。
天板は幅160cmのメープル。
できたー! pic.twitter.com/GqsZ3mitV2
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2021年2月21日
アーユル・チェアー
椅子についても、引っ越しを機にいいものを買いたい、しかしあまり圧迫感のないようにしたいと探したところ、東急ハンズで試座して一目惚れ(一尻惚れ?)したアーユル・チェアーを、一週間のお試しを経て購入。
アーユル・チェアーは、背筋を伸ばして坐骨で座るという姿勢矯正効果の高い椅子で、その分、長時間座っているとお尻の痛みが強くなってしまう椅子です。
そのため、ライフスタイルに合うかどうかはその人次第ということもあり、返送分の送料は必要ですが、一週間自宅でレンタルして試せるというのはとてもありがたいです。
お試し商品申し込み |腰痛対策・姿勢改善椅子、学習椅子(イス)アーユル・チェアー
色々買い足して部屋をもっと便利に
最低限の机と椅子を導入し、その後はもっと便利に、快適になるようにいろいろと買い足しました。
IKEAのロースコグ
まずはデスクの横のワゴン。文房具や仕事中に飲むお茶類を置く場所が欲しいものの、机の上に置くとごちゃごちゃするのが嫌なので、ワゴンを導入しようと考えていました。
最初はFlexiSpotのワゴンを検討していたものの、「FlexiSpot」のロゴが大きく書かれているのが気に入らず、さらに引き出しである必要はないんじゃないかと考えるようになりました。
そこで考えたのはIKEAの人気ワゴン「ロースコグ」です。
一段目は文房具とゴミ入れのポリ袋、一時的にお茶用品を置くなど。ゴミ袋には山崎実業のポリ袋ホルダーが便利です。
二段目はお茶用品、三段目は化粧ポーチやウェットティッシュなど、すぐ取り出しやすい位置に置いておきたいものをしまっています。
パーソナルチェア
アーユル・チェアーがあまりにリラックスできない椅子のため、IKEAの人気チェア「ポエング」を買いました。
送料をケチって手持ちで持って帰ろうとしたら、重くてとても辛かったです。なんとか持ち帰れました……。
頭まですっぽりと支えられる感じは悪くはないのですが、私にはちょっと大きいのと、若干揺れる感じが、心地よくもあり、酔って気持ち悪くもなる……という微妙な評価だったので、後述するワーキングチェアの買い替えとともに、手放してしまいました。ただ、7000円という値段でこの座り心地はコストパフォーマンスがとてもいいのと、複数椅子があるのは気分転換としてもよかったので、早まったかな……という思いでもあります。時間を掛けて、いいなと思う家具をお迎えしたいと思います。
トレーニングベンチ
自宅で筋トレできたらさぞいいだろうと思い、トレーニングベンチを導入しました。
これまた試行錯誤していたのですが、最終的に導入したのはリーディングエッジのフラットベンチと、ハイガーの可変式ダンベルです。
トレーニングベンチの黒くてマッシブな存在感は、部屋のテイストには合わず、最初は都度クローゼットにしまおうと考えていたものの、都度出し入れするのだと運動する気力もわかないだろうと思い、なんとか部屋になじませる方法を模索しました。その取り組みについては以下のエントリにまとめています。
長時間座っていても耐えうる椅子環境を求めて
完成形に見える在宅ワーク環境ですが、問題が見え始めました。長時間座っているとむくみがひどくなるという問題です。
引越し前の環境に比べて設備をアップデートしたはずなのに、むくみに関しては引越し前と比べてもさらにひどくなった印象で、どうしたものかと悩んでいました。
アーユル・チェアーの一週間レンタルがよかったので、他の家具もレンタルしてみたいと、家具のレンタルサービスを使って椅子を試してみたものの「なんか体に合わない……」と思って返却したり、「エアロバイクで運動したらむくみ解消になるに違いない」と思って、エアロバイク機能がついた椅子を購入するものの、バイクを漕ぐと作業に集中できないと分かりすぐ手放したりと、迷走ばかりしていたと思います。
迷走のあれやこれやの軌跡です。
届いたときにあまりテンションが上がらないものって、最終的に手放しちゃうんですよね……。最近は購入時に分かるようになってきたので、通販で色々試すのではなく実際に物を見ることは大事だなと思います。
ただ家具レンタルサービスなどのおかげで、家具などの大きなものも部屋に置いて実際に使用しながら試すことができるのはありがたかったです。最低レンタル月数が決まっているサービスもあるので、お金はかかってしまいますが……。
ついに自分に合った椅子が見つかる
椅子を迷走ばかりしているので「これは高級チェアに手を出すタイミングかもしれない」と、いよいよワーキングチェアの定番品をチェックするようになりました。オフィスなどで使われる高級チェアは中古市場での流通も多いので、安価に手に入ります(もちろん保証が受けられなかったり、ヘタリなどの問題もありますが)。
低身長でも足がしっかり座面についてほしいこと、姿勢良く作業がしたいことなどを条件とし、スチールケースのリープチェアv2やシリーズ1チェア、オカムラのシルフィーあたりを最終候補にし、大塚家具のショールームで一通り試座してみました。
リープチェアは、しっとりとした座面がとても心地よかったけれども、やや後継すぎるかなという点や、ヘッドレストをもし付けるとなった場合に自分の体に合わない点が気になりました。
シリーズ1チェアは、ヘッドレストありのものに座って持たれたときに、とてもしっくり来る感じがあり、圧迫感のなさも気に入ったものの、最低座面高が若干高く、足がつかないのが残念でした。
シルフィーは、足が床にしっかりつく感じや前傾姿勢が取れるところなどが魅力で、最終候補として今すぐポチろうかというところまで来ていたものの、背中の支えの物足りなさや、ヘッドレストの体に合わなさ、肘掛けのピッチの広さ、そしてデザインが気に入らずにいました。
そこで、何気なく座ったのがオカムラのバロンです。バロンチェアは名前は聞いたことがあったものの、自分の体には大きすぎると思い、選択肢から外していました。ところが、
- 座面→しっかり足がつく
- 背中→ホールド感がある
- ヘッドレスト→頭にフィットする
- 肘掛け→角度を変えることで自分の体に合わせられる
- デザイン→メッシュの背によって少ない圧迫感
と、まったく期待していなかったにも関わらず何も気になるところがないことに気づきました。「これは婚活みたいだなぁ……」なんて思いながら、こんな出会いは自分にとっていいものであるに違いないと、中古のオフィスチェアをポチることにしたのです。
私が買ったのはこちらのショップから。ランバーサポート付きで、ローバックでアジャスタブルアームのモデルです。ローバックのものはハイバックより比較的安価に出回っているようです。
my new chair...
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2021年7月19日
シーランド公国のバロネス(女男爵)なのでバロンチェアを買いました! pic.twitter.com/xwuAIz1nBH
座ってみてとてもよいと感じたので、これにヘッドレストを付ける予定で注文済みです。メーカーの受注生産になるため納品まで1か月以上かかるとのこと。オフィシャルにはヘッドレストはハイバックにしかつけられないのですが、非公式な情報で、ローバックにもヘッドレストをつけることができると知り、さらに身長150~160cmの女性に合うと聞いたので、トライしてみることにしました。
ということで、このバロンチェア1台で、仕事もリラックスも両方叶えられるだろうと思い、不要になったものを処分し、ついでに部屋の模様替えをして、現在はこのような配置になっています。
壁に向かって座る配置から、壁を背にして座る、いわゆる社長室配置にしてみました。
これ、気になったいたものの懸念点もあって、一つはせっかく広い部屋なのに使える広さが狭くなるんじゃないかということ。もう一つは、汚い配線がむき出しになることです。
ものは試しとレイアウトを変えてみましたが、そんなに狭さを感じませんでした。いざとなったら机を壁際に寄せて広さを確保することもできます(キャスターをつけてて本当によかった)。
配線については深刻な課題でしたが……、
仕事部屋のレイアウトを、壁に向かうのではなくて壁を背にするいわゆる社長室レイアウトにしてみた。とても落ち着くんだけど、ケーブル、どうしようかな。。。 pic.twitter.com/AudZ1kHnnc
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2021年7月23日
100円ショップのグッズを駆使してなんとか見られる範囲までに整理できた気がします。
ケーブル隠し、がんばりました(ケーブルカバーは黒がよかったなと思いつつ) pic.twitter.com/ikw93q1x8g
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2021年7月23日
社長室配置、後ろが壁なのは安心感あるのと、座っていながら部屋を見渡せるのはその場を支配している感じがあって気分がよいですね。ミニマリスト的な観点からいうと、視界に入る光景はシンプル(壁だけ)なほうがいいのかと思っていましたが、そうでもないようです。
手元がちょっと暗いので、ビデオ通話時のライティングを兼ねてデスクライトを導入したいなとか、肩こりを考慮して分割キーボードを使ってみたいなとは思いますが、大きな点では大変満足しています。こだわりが強くなればなるほど自分に合ったものを取り入れるのは大変ですが、吟味してお気に入りのものだけを手元に置いていきたいですね。