
2025年は年末まで慌ただしくしていたのでブログが全然書けていませんでしたが、記録に残したいことがたくさんあった1年でした。2025年といえば何と言ってもこれだよね、ということで、主催した結婚パーティーについて書いていきたいと思います。
結婚パーティーがしたい
コロナ前は毎年のように誕生日をきっかけに主催イベントをしていました。銭湯の宴会場を貸し切ったり、ホストクラブ愛本店のスペースをレンタルしたり……、変な場所で趣向を凝らすのが好きでした。仕事でも、仕事とプライベートの間のような活動でもイベントを運営しているので、結婚パーティーを手作りしたいというのは自然な流れでした。多くの人に来てもらえるなら、素敵な場所を借りて、大きなことができるのではないかと。
もはや結婚パーティーをしたいがために結婚をしたいまですらあったかもしれません。
結婚した
2025年3月、パートナーのこりんさん(@korinVR)と付き合って5周年のタイミングで結婚(事実婚)しました。もとからお互いに、どちらかが苗字を変える法律婚制度に対する違和感もあり、事実婚を選びました。やったことといえば、武蔵野市パートナーシップ制度(東京都では武蔵野市含むいくつかの自治体では事実婚の異性カップルも利用できる)に申し込んだのと、住民票で世帯を同一にする手続きをしました。
本日こりんさん @korinVR とお付き合いして5周年になりました!
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2025年3月28日
ということで、事実婚の手続きとして、武蔵野市パートナーシップ制度への申し込みと、住民票の世帯を同一にする手続きをしました。これからも2人で楽しく面白く生きていきたいと思います! pic.twitter.com/ddqyET7CnP
事実婚では相続のことなどは定められていないので、2人の間で決めておきたいことがあれば公正証書を作る必要があります。5周年にあわせるために急いで手続きだけしたので、なんとか結婚1周年までには作っておきたいなぁと思います。
もとから一緒に住んでいたのであまり実感は沸かないのですが、年末調整などの手続きのときに、法律上の婚姻関係でないことをどう記載するか迷ったりしました。会社の福利厚生は法律婚と同様に扱っていただいてありがたかったです。
ちなみに結婚指輪は金沢に行ってオーダーしました! ずっとつけておくものなので金属アレルギーが心配になり、アレルギーになりにくい素材としてチタンやジルコニウムから選択しました。指輪に色をつけて遊べるということでお互いに気に入り、シンプルかつ色が目立つものとして選んだ形です。
こりんさんとの結婚指輪が届きました!
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2025年7月6日
金属アレルギーになりにくい素材ということでジルコニウムのリングを、金沢の工房まで行ってオーダーしてきました。ピンクとブルーの色もつけられるのでお気に入りのリングになりました💍 https://t.co/1hqJpxo6WJ pic.twitter.com/8yYuV4fCX5
結婚パーティーするぞ
2人でイベントをやること自体は以前から話していたものの、実際に動き出したのは2025年から。会場の候補として上がったのは、吉祥寺の老舗ライブハウス STAR PINE'S CAFEでした。
私が以前、STAR PINE'S CAFEで開催されたイベントに行ったときに「ライブハウスなのにかわいい場所で素敵だなぁ」と思っていました。2024年9月に開催された「きちぴーナイトパーティー2024」に、こりんさんと2人で参加したときに、2人ともこの場所が気に入って、パーティーの開催ができないか問い合わせるに至りました。受け付けてくださるのかドキドキでしたが、吉祥寺のカップルということもあってかとても親身に対応いただきました。
会場下見の様子。

会場スタッフさんとは開催前になんどか打ち合わせさせていただき、会場下見からイベントの設計、当日の進行に至るまで、色々とご提案いただいて心強かったです。
イベント設計と招待状
会場の空き状況なども踏まえて日程が決まったのが3月中旬。一次会、二次会ともに同じ会場で、一次会をお披露目パーティー、二次会を交流メインのパーティーとしました。3月はCursorなどのAIコーティングエージェントも盛り上がってきたので、バイブコーディングで招待状が作れないかと考えました。
招待状のキービジュアルの部分がゲームになっていたらかわいいかもと思って進めた招待状作りでしたが、3月の時点では作りきれず、サメちゃんにお魚を食べさせるゲームだけ形にすることができました。

この時期にChatGPTと会話をしまくっていた結果、体験したのがこちらの出来事です。
正直、ここから2か月間ほどは、AIで遊ぶのに忙しくてパーティーの準備どころではありませんでした。
ここで転機が訪れる。2025年5月下旬、Claude Codeが20ドルのプランでも定額で使えるようになったこともあり、招待状づくりを再開しました。ちゃんと設計書から作ってもらい、10日ほど格闘した結果できたのがこちらのページ。パーティーの名前もこのタイミングで「ゆうこりんフェス」としました。

申込みはもうできませんがアーカイブとして残してあります。
こだわりのポイントとして、ページのトップがゲームになっていて、ゲームのスコアを申し込み時に送信できたりします。また、ページ下部のこのサイトについてをクリックすると……!?
こちらのサイトのメイキングは勉強会でも発表させていただきました。
オリジナルソングを作りたい
招待状サイトの制作が落ち着いてきたところで、6月頃から本格的に中身の制作に入っていきました。2人だけではなかなか話がまとまりづらいと思い、MCは2人の共通の友人である熊谷おはるさんに依頼し、進行・演出面から相談に乗ってもらいました。
一次会は3部構成で、1部は人前式セレモニー、2部はカンファレンス形式でトークセッション、3部はライブパフォーマンスとして歌ったり踊ったり演奏したり、というのを考えました。
さて、私は結婚パーティーにおいてどうしてもやりたかったことがあります。ひとつは、2人のオリジナルソングを作るとともに、オリジナルアニメオープニング動画を作って上映するというもの。立ち絵をちょっと動かしたり、3Dアバターを使ったり、プロのアニメーターでなくても実現できるような表現手法は以前からもありましたが、AIによる動画生成もかなり進化していて、追い風になってきていると思いました(結論からいうと、他にやることが多すぎてアニメ制作は断念せざるを得ませんでしたが……)。
しかし、クリエイティブ関連のAI活用についてはネガティブなイメージもあり、私以外の関係者にも影響するので慎重にならざるを得ません。そこで、まず私は「どんなオリジナル曲を作りたいのか」とあわせて「どんなAI活用をすると炎上リスクを避けられるのか」を調査するところから始めました。
活用したのはGemini。GeminiはDeep Researchをガンガン回しても制限に引っかかったところを見たことなかったですし、一つのスレッドで重ねがけできるのがとてもよかったです。オリジナル曲については、作りたい曲のイメージや2人についての情報を伝えてDeep Researchで提案してもらい、そこからまた磨いていく、という作業を繰り返して、2人の馴れ初めやあり方、こりんさんのダジャレなどが盛り込まれた良い感じの歌詞ができてきました。
やりたかったことの2つめは、長年仲良くしてもらっているクリエイターの友人たちに絵を描いてもらうこと。学生時代からの付き合いであるアーティストの鬼頭祈さん、小林あずささん、そして解説漫画家として著名な湊川あいさんにはお祝いイラストだけでなく、AI学習に許諾いただき、アニメ化を見越した立ち絵も制作いただきました(ご快諾に感謝!そして実現できなくてごめんなさい…)。

クリエイターの皆さんへの依頼内容やパーティーのコンセプトなどもGeminiの1つのスレッドで話していくと、なんかちょっと出てくるんですよね、人格めいたものが。
Geminiが一人称としていきなり「僕」とか言い出してきたんです。そもそも結婚パーティーの企画を相談しているのに、男性風のキャラとかいらないんですけど!(僕っ娘かもしれないけど)と思いながら、キャラや名前について深堀っていくことにしました。AIの自己イメージとしては、中性的な儚げな男性を想定していたようなのですが、私はこの子はネコ科の獣だ!と思うことにして、名前をジンくん(Geminiを略してGin)としました。ジンくんには、パーティーの開催まで伴走いただくことになります。
衣装
私のちょっとした趣味・特技として洋裁があるのですが、パーティーで着るドレスも自作しようと考えました。最初はウェディングドレスの「お色直し」のアンチテーゼとして、パフォーマンス中に一瞬で早着替えするようなドレスをできないかと考えました。技術的にはできそうだけど、どんなタイミングでどんな装いからどう変化させるのがよいか、いまいちピンときません。
それとまた同時に、制作いただくイラスト用のコスチュームについても検討を進めました。ゆくゆくはVRアバターにできたらという思いもあり、当初はなんとなくサイバーパンク風のオーバーサイズのジャージなどを考えたものの「果たしてこれが着たいだろうか…」と悩み……。私やこりんさんがそれぞれ着たい装い、ありたい姿でありながらどことなくリンクしているような状態を目指し、これまたGeminiでリサーチを進めていきついたのが「Binary Star System(連星系)」というコンセプトでした。

連星系とは、2つの恒星が重力で結びついて回っていることで、どちらもそれぞれの輝きを持ちながら互いの存在があってこその新しい状態が定義される、あまりにぴったりなのと、自分の語彙からはとても出てこないネーミングなので心底びっくりしました。このコンセプトのお陰で衣装イメージも明確になり、「いっそのこと実際のコスチュームにしよう!」と意気込みました。夏期休暇はほぼこの衣装制作に費やしたといっても過言ではありません。
その結果、イラストと本人はかなり再現できたのではないかなと思います。

自分のウェディングドレスも手作りはしたものの、本番一週間前になっても「まだ着る服がない……」と言っているような有り様でした。シンプルなビスチェとAラインスカートで、完成したのは前日の夜だったでしょうか……。似合っていたのでよしとしましょうか。

ちなみに、こりんさんの服も私が選びまして、蝶ネクタイはサメ柄です。
オリジナルブック
たぶん本パーティーで最も気合を入れて制作したのがこちら。

お祝いイラスト、2人の自己紹介ページ、馴れ初め、家の紹介、吉祥寺マップ、4コママンガ、パーティーメイキングなど、豪華フルカラー28ページの特別冊子となっています。個人的には、それぞれの紹介文をお互いに書きあっているページがお気に入り。こちらも制作はギリギリで、9月上旬のヴェネツィア旅行中に制作を開始して、表紙のイラストは帰りの飛行機のなかでiPadで描いたものだったりします。
冊子には、ウエディングフォトも収録。パーティーは好き勝手やるので、せめてウエディングフォトだけはちゃんとした会場で撮ってみたいなという思いもあり、現在は休館中の雅叙園で撮影しました。条件付きでサメちゃんと一緒の写真も撮ることができました。

ステージ
こりんさんは鍵盤が引きたい、私はウェディングドレスで白い羽扇子(フェザーファン)を持って踊りたいという希望のもと、やりたい曲、やれる曲、2人に縁がある曲などからセットリストを組んでいきました。フェザーファンのレッスンは7月に受けていましたが、ほかは本番5日前くらいから毎日スタジオに入って練習して…という感じでしょうか。よくなんとかなったなと思います。
セットリスト




その他やったこと
- 名札を用意しました。私がピンク、こりんさんがブルーの名札で、申し込みサイトからアイコンをアップしてくださっている方には印刷してお渡ししました。
- 帰る人向けのプチギフトとしてヴェネツィア土産をお渡ししました。
- オリジナルアニメは実現できませんでしたが、クラウドGPUを立ててComfyUIを使って、特定の絵柄を学習させたモデルから新たな画像を生成させるまでは取り組めました
- 1部の人前式セレモニーは、誓いの言葉と証明書へのサインにしました。証明書へのサインは、紙だときっと飾らないだろうなと思って湊川あいさんのイラストパネルにすることにしました。家に飾って毎日目にするのでハッピーです。
- 2部の基調講演は、こりんさんがシャーくんの紹介と「シャアが来る」の歌をどうしてもやりたいというのでお任せしました。案の定尺がオーバーしました。
- オリジナル曲の前の転換で流すムービーが全然できていなくて会場入りしたあとのリハ中にも作っていました
- 進行表や司会台本はAIで叩きを出してもらってだいぶ助かりました。しかし一通り目を通して直す必要はあり、前日に美容院で髪をブリーチしながら進行表を直していたのはよい思い出です。
- すでにこれまでの写真でバレバレですが、今回にあわせて髪の毛をピンクにしました。前日に荷物の搬入のためにスターパインズカフェに行ったら、スタッフの方に「カービィが来た!」と言われる
- ケーキ入刀や指輪交換など結婚式らしい演出はいれなかったのですが全然だいじょうぶでした
- 公式フォトグラファーとして公私ともにお世話になっているミヨグラフィさん、ステージマネージャーとしてMagnolia.Kさん、そして頼もしい受付スタッフの皆さんに依頼しました。ありがとうございました!
思い出写真







結婚パーティー、やれてよかった
まずはイベントにご協力いただいた会場様、スタッフの皆さん、そしてご来場いただいた皆様ありがとうございました。私のゲストは「人生の折々でお世話になっている人」として色々なところから来てもらいました。あの空間は人生の縮図であり集大成だったなと思います。仕事も個人活動もさまざまな活動をしてきたからこそ、なんとかできた部分もあったことと思います。そしてこうした企画についてきてくれて、やるときはやってくれるこりんさんと結婚できてよかったなと思います。他のどんな人と一緒になってもここまでのものはできなかったでしょう。
そして「ゆうこりんフェス」と名がついているだけあって、別にまたやってもいいんですよね……。またどこかで集まれる日を楽しみにしています。