先日、パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断を一度に受けることのできるサロンがあったのっで、予約して行ってきました。
ちょうど去年の今頃、美容に目覚めようと言っていたころ、まわりの何人かの方が「パーソナルカラーや骨格診断を受けるのがいいよ」とおすすめしてくださいました。自分に似合うものを知れば、とにかくおしゃれがやりやすくなると。去年は「美容なんもわからんからとにかくセオリーが知りたい」というモチベーションだったけど、メイクだけはデパートのコスメカウンターでちょっと教えてもらったら、そこそこ満足できるようになったので、診断するタイミングを逃していました
それで今年、改めてこういう診断を受けてみようと思ったのも、なんだか自分の服装が、子どもみたいにガチャガチャして年相応じゃないんじゃないかと。昔好きだったコーデからずっとアップデートできていない、流行に遅れた人なんじゃないかと思うようになってきたからです。
私は膝丈ワンピが好きで、膝を出すスカートやショートパンツなども普通に履くのだけど、売られているのはシンプルなロングスカートやらロング丈ワンピースばかり。時代に応じてアップデートできていない自分はやばい、柄物の子どもっぽい服ばかりあるワードローブを厳選して、上質なものに置き換えていく必要があるのではないか、そう思うようになったのです。
以前からうすうす感じていたけど、自分が特に「なんとかしなきゃ」と思う決定的なきっかけは、増田でも話題になった「32歳腐女子」の話。
私は腐女子ではないものの、私もキャラものの服や小物を身に着け、ちぐはぐでガチャガチャした見た目をしていると自覚していて、この32歳腐女子と近いものを感じました。
その後、SNSでバズっていた漫画「普通の人でいいのに!」にもあるように、私と同世代の女性に対して、その幼さを指摘するようなコンテンツに触れ、ぼんやりとした「このままでいいのか感」を感じるようになりました。
自分の幼さから脱却するために、自分に本当に似合うものを身に着けたい。おしゃれで、上質で、大人っぽく、モードな、「これしかない」と心から思えるような。そこで以前から気になっていた、パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断について、一度に受けられるサロンがあったので、予約して行くことにしました。
今回行ったサロンはこちら。
以前、パーソナルカラー診断を受けようと探したときに、家の近所のあったので気になっていたのです(現在は移転済み)。
サロンでは、ひととおり各種診断について説明を受けたあと、以下のような流れで進んでいきました。
- 顔写真を撮ってパーツの大きさや配置を測る顔タイプ診断
- 布を当てて顔色がよく見える色を探すパーソナルカラー診断
- 似合う色を使ったメイクの講習
- 体型を見ての骨格診断
- ファッションや髪色、メイクについての相談受付
顔タイプ診断は、パーソナルカラーや骨格診断よりもマイナーだけど、自分のアイデンティティに最も直結するものでした。まず、マスクしたままの私を見て「子ども顔ですね~」と言われるなど。診断結果は、子ども顔と大人顔なら「子ども顔」で、直線と曲線なら「曲線」が多いほうだけどどちらもあるとのこと。私の好きな服の雰囲気も勘案しつつ、顔タイプは「アクティブキュート」になりました。
アクティブキュートのスタイル見本を見せてもらうと、見事に柄や個性的なファッションが並んでいました。例えば私がエレガントな格好をしても老けて見えたり、スーツをバリッと着こなそうとしても「リクルートスーツですか?」と見られてしまうようです。私はもとより「少女のような姿が理想」「子ども服がかわいい、着たい」などと言っていたのですが、それはまさに自分に似合う格好だった、というわけです。もちろん似合わないことが分かった服を断舎離することはできるけど、「数着のベーシックアイテムで着回し♪」は、もう諦めよということがわかりました。
パーソナルカラーはスプリング。原則的に青みがかった色よりは黄みがかった色のほうが似合うものの、しかし淡いパステルやくすんだ色のものはあまり似合わず、彩度高めの色や、オータムの鮮やかな色も似合うのだそうだ。写真は、自分に似合う色だそうだけど、カービィみたいなコーラルピンクと、虹の7色やちょっと明るめのベーシックカラーが似合うみたいです。
骨格診断はストレート。筋肉質の体型で、上半身のハリが出やすいのが特徴。顔タイプのキュートと合いづらいので工夫が必要なのだそうです(どおりで華奢なワンピースが似合わないと思っていたよ……)。
診断は納得の結果でした。「私はこれを買うべき!」とハッとするような、これまで知らなかった奇跡のお似合いアイテムがわかるというよりは、私は私の好みをすでに知っていたのです。なので今後は、より似合わないものを断捨離していったり、より似合う服にリプレースしていくといいのかなと思いました。
診断はとてもよかったのだけど、ショックなことが一つ。パーソナルカラーがスプリングは、「黒髪が似合わない」のだそうです……「私は黒髪が好きだから~」で今までやってきて、今回の診断で似合う色が見つかれば内側だけのインナーカラーを入れるつもりだったけど、黒髪が似合わないんじゃいっそのこと全部ブリーチして染めてしまおうか……カービィっぽい雰囲気のピンクにしようか……「いつかやりたい」って言ってたけどそのいつかは今なんじゃないか? 在宅勤務で比較的影響範囲が狭いんじゃないか?(むしろこのオンライン下で覚えてもらえるいいきっかけになるのでは?←都合のいい解釈)などと考えており……。
そう思ったら最後、自分好みの髪にしてくださいそうな美容師さんを探す手が止まらず、やりたくてたまらなくなってしまい、念のため就業規則を確認するのと、一応仕事上で影響しそうなチームの方にもネゴっておいて、ついに……
これが
こうなる
ということで1回ブリーチをしてピンク系カラーを入れてもらいました。美容師さんに「パーソナルカラーのスプリングに合うピンク色にしたい。カービィの雰囲気だけでも出したい」と伝えると「全力を尽くします!」という頼もしいお言葉をいただき、施術中もカービィの話で盛り上がりました。
新しい髪の評判は上々で、部署のえらい方からも好評だったし、実際の髪の毛を見た方は、明るくなったと言ってくださった。髪を染める前には「似合わないんじゃないか」と不安だったけど、すごく自分らしくなったような気がします。
自分の顔や体はなかなか客観視できないもの。パーソナルカラーや骨格診断、顔タイプ診断は、受けることによって新しい自分を発見できたというよりは、すでに気づいていた自分らしさを、客観的にも定義してくれ、より純粋な形で見せてくれるものだと思いました。そして私は「年相応に大人にならなくてはならない」「会社員として相応な格好をしないといけない」という外部の規範から自由になり、より自分らしくあっていいんだ、自分らしくあることがいいんだと。そう思えただけでもとても収穫でした。おすすめです。
そろそろ大人にならにゃな〜と思ってたけど、自分はむっちゃこういう服が似合うことに気づいたので気にしないでいく pic.twitter.com/BUASwBTitc
— 近藤佑子 (@kondoyuko) 2020年9月12日